キュービクルを導入して高圧受電契約するなら知っておきたい、その構造と内部機器の役割
2022.01.17 Mon
キュービクルをすでに導入している方、または導入を検討している方で、キュービクルの内部がどのような構造になっており、それぞれの部品がどのような役割を果たすのか、疑問に思ったことはないでしょうか。
キュービクルの内部は非常に繊細な電子部品の集合体のため、放ったらかしではトラブルが発生しやすいため、定期的なメンテナンスを要します。
また一度故障してしまうと、しばらく電気が使えない状況になるため、内部の仕組みを知って万が一に備えることは、キュービクルを扱うにあたって重要なことです。
今回はキュービクル内部の構造と、それぞれの部品の特徴についてご説明したいと思います。
キュービクルの内部構成
キュービクルの内部にはさまざまな電子部品が配置されています。
今回は特に重要な以下4つの部品についてご紹介します。
●トランス(変圧器)
●電圧器・電流器
●計器用変圧器(VT)
●高圧進相コンデンサ
トランス(変圧器)
トランスとは変圧器のことであり、電圧を下げたり上げたりする機能があります。電気は発電所から変電所で降圧して送られてきますが、それでも6600ボルトもあり、そのままでは使えません。
そこでトランス(変圧器)を経由させることによって、オフィスや工場でも使用できる100~200ボルトに変換しているのです。
電圧計・電流計
電圧計は、キュービクルへ流れてくる電気を計測してメーターに電圧を表示するものです。
この電気は前述したトランスによって、100ボルトまたは200ボルトへと変換されているため、それに近い数値を示すのが正常な状態です。
電流計は直流電流・交流電流の値を測定するための計器であり、電気の使用状況によって値にはある程度の振れ幅があります。異常に上がったり下がったりする場合は、関連する部品の故障や漏電が疑われます。
計器用変圧器
計器用変圧器は、交流回路の高電圧・大電流な電力を低電圧・小電流な電力へと変換する機器です。
発電所から送られてくる電気を、一般に使用できる110ボルト5アンペアへ変換し、電流、電圧を一定に維持する役割をもっています。
高圧進相コンデンサ
高圧進相コンデンサは、供給された電力をなるべくロスなく使用できるようにする機器です。
例えばキュービクルは、トランスで高電圧の電力を100ボルトや200ボルトへと降圧しますが、電線の電気をそのまま取り込んで降圧すると、無駄が多くロスが発生してしまいます。
それをなるべく無駄にすることなく利用するため、効率化を果たすのが高圧進相コンデンサです。
内部機器のメンテナンスも山田電機へ
キュービクルの内部機器は、種類が多くどれもデリケートなため、定期的なメンテナンスが必要です。
山田電機では、キュービクルのプロフェッショナルとして、メンテナンスはもちろん、販売から設置工事まで幅広く携わっております。キュービクルのことなら大抵のことは対応できるはずですので、お気軽にご相談ください。